染色の覚え書き
赤松の板の板を使って小さなテーブルを四台作らせて頂いた。
モデルになるテーブルがあり、できるだけそのイメージに近づけて作ることに努めた。
色々と試行錯誤したのが「塗装」。
ペンキやステインでは出ないような色を出すのに、どんなものを使えばいいか悩んでしまった。
そうして、使用したのは、竹酢液に鉄くぎを漬けた「竹酢酸鉄」と柿渋。
まず、板を#60・#120・#240とサンディング。
竹酢酸鉄を塗装。塗った直後にミドリかかった色に変色した。
これは、酸化した鉄と木の科学反応でこうした色になるんだそう。
完全に乾いたあと、原液の柿渋を塗装。
木の素地と竹酢酸鉄が反応して、一気に紫色になり、その後黒みがかかってくる。
(柿渋は紫外線でさらに変色する。)
木に色を塗る「塗装」というより、木の表面の細胞を「染める」といった感じ。
染色に近い感覚。
この配合と手順で、杉を塗ってみたけれど、紫色で全然違う色になった。
染色は奥が深い。
塗装したら、仕上げにラッペンワックス(みつろうワックスのようなもの)を2度塗り。
いいツヤがでてくれた。
塗装は奥が深い。難しい。でも面白い!
まだまだ学ぶ所は多いけれど、依頼主の方は、完成したものをとても喜んでくれた。
テーブルを使って貰えるのは、何よりも嬉しい。ありがたい。

左から「素地」「竹酢酸鉄(角材)」「柿渋」
モデルになるテーブルがあり、できるだけそのイメージに近づけて作ることに努めた。
色々と試行錯誤したのが「塗装」。
ペンキやステインでは出ないような色を出すのに、どんなものを使えばいいか悩んでしまった。
そうして、使用したのは、竹酢液に鉄くぎを漬けた「竹酢酸鉄」と柿渋。
まず、板を#60・#120・#240とサンディング。
竹酢酸鉄を塗装。塗った直後にミドリかかった色に変色した。
これは、酸化した鉄と木の科学反応でこうした色になるんだそう。
完全に乾いたあと、原液の柿渋を塗装。
木の素地と竹酢酸鉄が反応して、一気に紫色になり、その後黒みがかかってくる。
(柿渋は紫外線でさらに変色する。)
木に色を塗る「塗装」というより、木の表面の細胞を「染める」といった感じ。
染色に近い感覚。
この配合と手順で、杉を塗ってみたけれど、紫色で全然違う色になった。
染色は奥が深い。
塗装したら、仕上げにラッペンワックス(みつろうワックスのようなもの)を2度塗り。
いいツヤがでてくれた。
塗装は奥が深い。難しい。でも面白い!
まだまだ学ぶ所は多いけれど、依頼主の方は、完成したものをとても喜んでくれた。
テーブルを使って貰えるのは、何よりも嬉しい。ありがたい。

左から「素地」「竹酢酸鉄(角材)」「柿渋」
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by tuna_life
| 2010-12-04 00:40
| 大工修行
「古民家「ホンムネくん」を守ろう!
中川村、みそ部の永子さんの本棟造りの古民家に、シロアリが侵入して、柱や土台を食べてしまっていることが判明!
詳しくは、先日のブログにも載せた「ホンムネくんニュース」を見てください。
秋晴れの土曜日についにXデーを迎え、外壁を剥がし、お風呂を解体しました。
大工は自分のみで、あとは永子さんの気持ちに賛同して、有志で集まってくれた仲間8名(内3人は子供)で作業しました。

お風呂の作業前。
約30年前に作られたお風呂で、タイルのヒビから水が漏れてしまっている。これを、ハンマードリルという、ダッダッダッダッ!!!とマシンガンのようにコンクリートをはつる機械で壊しました。

人手が多く、あっというまに砕かれたタイルやコンクリートが運び出され、約半日でお風呂の解体が終わりました、「結い」の力って凄い!

お昼ご飯は縁側の日だまりで頂きました。
さんま飯とみそ汁、とんでもなく美味しかったです。
この縁側の雰囲気がとても気持ちが良い。
貴重な古民家を守らなきゃ!という気持ちというよりも、大好きなこの雰囲気をこれからも味わいたい!という気持ちが心に溢れてきました。

しろありに食害された栗の土台。
お風呂の下で、湿った土の中に何十年も放置されれば、こうなるのは当たり前。
シロアリに食べてくださいって言ってるようなもの。
最初にお風呂を作る時に、もすこし乾燥した状態を保てる構造に出来ていれば…。

そこから出てきたヤマトシロアリくん。
そもそも、シロアリ君に罪は無い。
シロアリは、自然界の摂理のなかでは、木を土へと還す役目をしている働き者。
家の中で人間と共存は難しいけれど、完全に隔離したり有害な薬で殲滅させるのも、一時的な対処に過ぎない。
きっと、足りないのは人間の知恵だ。
自然界の命の営みに、無駄なものなんて何も無いのだから。

少しづつ、外壁を壊して、床下に通気を確保して、シロアリが寄り付きにくい環境を冬の間に作り出せたらいいなと思う。知恵と力を集めて、「ホンムネくん」を生かそう!
とりあえず、被害も思った程ひどくなかったので一安心でした。
永子さん、よかったね。これからもよろしくー。
詳しくは、先日のブログにも載せた「ホンムネくんニュース」を見てください。
秋晴れの土曜日についにXデーを迎え、外壁を剥がし、お風呂を解体しました。
大工は自分のみで、あとは永子さんの気持ちに賛同して、有志で集まってくれた仲間8名(内3人は子供)で作業しました。

お風呂の作業前。
約30年前に作られたお風呂で、タイルのヒビから水が漏れてしまっている。これを、ハンマードリルという、ダッダッダッダッ!!!とマシンガンのようにコンクリートをはつる機械で壊しました。

人手が多く、あっというまに砕かれたタイルやコンクリートが運び出され、約半日でお風呂の解体が終わりました、「結い」の力って凄い!

お昼ご飯は縁側の日だまりで頂きました。
さんま飯とみそ汁、とんでもなく美味しかったです。
この縁側の雰囲気がとても気持ちが良い。
貴重な古民家を守らなきゃ!という気持ちというよりも、大好きなこの雰囲気をこれからも味わいたい!という気持ちが心に溢れてきました。

しろありに食害された栗の土台。
お風呂の下で、湿った土の中に何十年も放置されれば、こうなるのは当たり前。
シロアリに食べてくださいって言ってるようなもの。
最初にお風呂を作る時に、もすこし乾燥した状態を保てる構造に出来ていれば…。

そこから出てきたヤマトシロアリくん。
そもそも、シロアリ君に罪は無い。
シロアリは、自然界の摂理のなかでは、木を土へと還す役目をしている働き者。
家の中で人間と共存は難しいけれど、完全に隔離したり有害な薬で殲滅させるのも、一時的な対処に過ぎない。
きっと、足りないのは人間の知恵だ。
自然界の命の営みに、無駄なものなんて何も無いのだから。

少しづつ、外壁を壊して、床下に通気を確保して、シロアリが寄り付きにくい環境を冬の間に作り出せたらいいなと思う。知恵と力を集めて、「ホンムネくん」を生かそう!
とりあえず、被害も思った程ひどくなかったので一安心でした。
永子さん、よかったね。これからもよろしくー。
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by tuna_life
| 2010-11-21 01:01
| 大工修行
ホンムネくん
ホンムネくんとは、とある友人の住む、本棟造の古民家の愛称。
その古民家を自分たちの手で、出来る限り保全してゆこう!という思いに溢れたブログ、読んでみてください。陸マリモも載ってます。
ホンムネくんニュース
そもそも、本棟造(ほんむねづくり)とは何ぞやとなりますが、以下を見てください。
本棟造
中南信地でも、200棟あまりになっってしまった貴重な本棟造の古民家。
そのうちの一つを、今回、ワークショップ形式で、修理させていただくことになった。
シロアリの食害の影響も、どれほどのものか分からないけれど、いい仕事ができるよう努力します!
その古民家を自分たちの手で、出来る限り保全してゆこう!という思いに溢れたブログ、読んでみてください。陸マリモも載ってます。
ホンムネくんニュース
そもそも、本棟造(ほんむねづくり)とは何ぞやとなりますが、以下を見てください。
本棟造
中南信地でも、200棟あまりになっってしまった貴重な本棟造の古民家。
そのうちの一つを、今回、ワークショップ形式で、修理させていただくことになった。
シロアリの食害の影響も、どれほどのものか分からないけれど、いい仕事ができるよう努力します!
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by tuna_life
| 2010-11-19 22:43
| 大工修行
つきのいえ、オープンしました。
11月17日、新月の日に、自然雑貨(フェアトレード商品や環境負荷の少ない商品)のお店がオープンしました。場所は、国道153号線沿い、飯田市上郷、オートバックスやらauショップの向かいです。かつては金融機関だった蔵がお店です。
詳細は つきのいえ
http://blog.goo.ne.jp/tekutekunet
国道沿いの移築された蔵。
ガランとして、外の雑踏を感じさせない静かな空間。
土壁の遮音効果で、キリリとした空気。
ここをY棟梁のもと、店舗へと改装させて頂いた。
before

after

土壁のパーテーション。
木と竹で下地を作り、金属メッシュをかける。余った珪藻土などを混ぜた中塗り土を塗り付けた。
Yさんのアイディア、さすがです。
before

after

一枚板のテーブルと、歩き出すイス。
何の木か分からないけど(ケヤキの香りがほのかにする)、魂のこもった巨木の板を、荒く磨いて油を塗った。イスは、クルミを足に、ヤナギ、けやき、クルミ、などなどの板を、適当に四方転びにしてくっつけたもの。
キレイな仕事ではないけれど、今の自分にしか出来ない、面白い仕事ができました。

工事全体で使った材木は、地元の山でとれた良質の材木を、本当に良心的な阿南町の材木屋さんより仕入れたそうです。
中でも、棚で使った杉の板材は、去年の11月の新月に伐採をしたいわゆる「新月伐り」のもの。
伐った時点での含水率の低さ等で、良い材がとれるといわれている。
自然の恩恵を、暮らしにつなげる、ものづくり。
見習いの自分が言うのは、歯がゆく、おこがましいかもしれないけれど、これからもそんな仕事ができたらいいなと思う。
そのために今できること、の一つ。
刃物の研ぎをしていたら、一つ嬉しい出来事がありました。
砥石と刃が、くっつきました。
この現象は、研ぎの一つの小さな到達点とされている。
片刃の刃物が、まっすぐに角度を保って研げたことを意味している。
鉋の台も時間をかけて調節し、鉋をかけてみた。
木の表面の細胞が鋭く切り取られ、ツルツルの表面になった。
今までにない、新しい切り心地。
まだまだながら、薄くて太い屑が、スゥーっと出てきた。
思わず鉋に、
「いままでごめん!力をひきだせてやれなかったんだなぁ。」
とひとりで叫んでしまいました。

というわけで、これからも頑張ります。
詳細は つきのいえ
http://blog.goo.ne.jp/tekutekunet
国道沿いの移築された蔵。
ガランとして、外の雑踏を感じさせない静かな空間。
土壁の遮音効果で、キリリとした空気。
ここをY棟梁のもと、店舗へと改装させて頂いた。
before

after

土壁のパーテーション。
木と竹で下地を作り、金属メッシュをかける。余った珪藻土などを混ぜた中塗り土を塗り付けた。
Yさんのアイディア、さすがです。
before

after

一枚板のテーブルと、歩き出すイス。
何の木か分からないけど(ケヤキの香りがほのかにする)、魂のこもった巨木の板を、荒く磨いて油を塗った。イスは、クルミを足に、ヤナギ、けやき、クルミ、などなどの板を、適当に四方転びにしてくっつけたもの。
キレイな仕事ではないけれど、今の自分にしか出来ない、面白い仕事ができました。

工事全体で使った材木は、地元の山でとれた良質の材木を、本当に良心的な阿南町の材木屋さんより仕入れたそうです。
中でも、棚で使った杉の板材は、去年の11月の新月に伐採をしたいわゆる「新月伐り」のもの。
伐った時点での含水率の低さ等で、良い材がとれるといわれている。
自然の恩恵を、暮らしにつなげる、ものづくり。
見習いの自分が言うのは、歯がゆく、おこがましいかもしれないけれど、これからもそんな仕事ができたらいいなと思う。
そのために今できること、の一つ。
刃物の研ぎをしていたら、一つ嬉しい出来事がありました。
砥石と刃が、くっつきました。
この現象は、研ぎの一つの小さな到達点とされている。
片刃の刃物が、まっすぐに角度を保って研げたことを意味している。
鉋の台も時間をかけて調節し、鉋をかけてみた。
木の表面の細胞が鋭く切り取られ、ツルツルの表面になった。
今までにない、新しい切り心地。
まだまだながら、薄くて太い屑が、スゥーっと出てきた。
思わず鉋に、
「いままでごめん!力をひきだせてやれなかったんだなぁ。」
とひとりで叫んでしまいました。

というわけで、これからも頑張ります。
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by tuna_life
| 2009-12-01 15:00
| 大工修行
バームクーヘン(はこべ5月号に寄せて)
【バームクーヘン】(baumkuchen ドイツ)バター・小麦粉・砂糖等で作った生地を回転しながら焼き、層状になった洋菓子。切り口が気の年輪のような模様となる。ドイツ語で木の菓子の意。
先日、倉庫の増改築の仕事をさせて頂いた。3坪弱の部屋を作り、入り口は自作の板戸を入れた仕事。普段、材料を材木屋で買う事が多いが、今回は間柱・鴨居敷居・建具の材料を、自分達で原木を運んだ赤松を使うことにした。2年前に、親方や山師の方と共に、飯田市上久堅で赤松の原木を製材所へと運んだ。そこで、厚み5センチ×長さ4メートルの板にしてもらい、桟積みして天然乾燥させた。2年間じっくり乾かした赤松は、粘りがあって素直(反ったり狂うことが少ない)。割れも少なく、加工し易い材になってくれた。世間では「赤松=松喰い虫=木材として価値が低い」、というイメージがあるがそれは大きな誤解。古民家の梁は粘りのある赤松を使っている家が多いし、鴨居敷居はもちろん床板や壁板、ちゃぶ台に至るまで、加工が容易な赤松は多用され、日々の暮らしに役立っていた。しかし現在、赤松の出荷状況は、外国産材の流入、松喰い虫の被害、そして農水省の「その場しのぎの林業政策」によって、流通量が少ないのが悲しい現実だ。
板にして乾燥させておいた赤松を、使用箇所や目的に応じて製材した。木の性質やクセを見抜き、適材適所を目指して加工をしていった。この「木ごしらえ」という作業は、加工の第一段階でとても大切な作業。サイズが均一な材を作れるかどうかで、仕事の正確さに大きな影響が出るからだ。僕はまだまだ仕事が遅いので、とても時間がかかる。そして「墨付け」をして「刻み」を施す。実際に赤松を加工してみると、本当に扱いやすい材で、惚れ惚れしてしまった。ノミを当てるとキレイな穴が掘れるし、カンナのかかりはすこぶる良い。なんだか自分の腕が上がったような気持ちにさせてくれた。現場では、倉庫の一角に骨組みを作り、壁をつけ板戸を入れて部屋を作った。お施主さんが喜んでくれた事が、何よりも嬉しかった。
木々は、大工というフィルターを通ることで、自然物から人の暮らしに役立つ「もの」へと変化を遂げてゆく。山での原木の搬出から、現場の造作仕事まで、一連の木の流れを通して仕事ができるということは、山に近い大工の特権かもしれない。正に、地産地消の大工仕事だ。毎日、木と向き合って仕事をしていると、普段の生活では体験できない驚きがある。四六時中、木を見続けていると、木の幻覚を見るのだ。おやつにバームクーヘンを食べていた時、バームクーヘンの年輪の模様が、本物の木目に見えてしまい、「あー、こんなキレイな木目なら建具にいいなぁ」なんて幻覚が見えたことがあった。調子良く作業をしていたら、集中しすぎて鼻血が両鼻から吹き出たこともあった。日々、無意識に仕事に没頭できている。
そうやって熱中した作業でも、終わってから大失敗に気づく事もよくある。もちろんその仕事はやり直し。簡単なミスに気づかず、それが大きな失敗になってしまうのだ。成功と失敗を繰り返す、山あり谷ありの毎日。上手くゆけば思わず仕事中にスキップをしてしまうけれど、逆に失敗するとショックでその場にうずくまり立ち上がれないこともしばしば…。とはいえ、成功も失敗も、全部まとめて自分がダイレクトに現れるのが、ものづくりの面白いところ。自分の仕事で、少しでも多くの「幸せ」を作り出せたら、こんなに嬉しい事は無い。明日の仕事が楽しみで、今夜もなかなか眠れない。そう思える仕事と出会えて幸せだと思っている。
先日、倉庫の増改築の仕事をさせて頂いた。3坪弱の部屋を作り、入り口は自作の板戸を入れた仕事。普段、材料を材木屋で買う事が多いが、今回は間柱・鴨居敷居・建具の材料を、自分達で原木を運んだ赤松を使うことにした。2年前に、親方や山師の方と共に、飯田市上久堅で赤松の原木を製材所へと運んだ。そこで、厚み5センチ×長さ4メートルの板にしてもらい、桟積みして天然乾燥させた。2年間じっくり乾かした赤松は、粘りがあって素直(反ったり狂うことが少ない)。割れも少なく、加工し易い材になってくれた。世間では「赤松=松喰い虫=木材として価値が低い」、というイメージがあるがそれは大きな誤解。古民家の梁は粘りのある赤松を使っている家が多いし、鴨居敷居はもちろん床板や壁板、ちゃぶ台に至るまで、加工が容易な赤松は多用され、日々の暮らしに役立っていた。しかし現在、赤松の出荷状況は、外国産材の流入、松喰い虫の被害、そして農水省の「その場しのぎの林業政策」によって、流通量が少ないのが悲しい現実だ。
板にして乾燥させておいた赤松を、使用箇所や目的に応じて製材した。木の性質やクセを見抜き、適材適所を目指して加工をしていった。この「木ごしらえ」という作業は、加工の第一段階でとても大切な作業。サイズが均一な材を作れるかどうかで、仕事の正確さに大きな影響が出るからだ。僕はまだまだ仕事が遅いので、とても時間がかかる。そして「墨付け」をして「刻み」を施す。実際に赤松を加工してみると、本当に扱いやすい材で、惚れ惚れしてしまった。ノミを当てるとキレイな穴が掘れるし、カンナのかかりはすこぶる良い。なんだか自分の腕が上がったような気持ちにさせてくれた。現場では、倉庫の一角に骨組みを作り、壁をつけ板戸を入れて部屋を作った。お施主さんが喜んでくれた事が、何よりも嬉しかった。
木々は、大工というフィルターを通ることで、自然物から人の暮らしに役立つ「もの」へと変化を遂げてゆく。山での原木の搬出から、現場の造作仕事まで、一連の木の流れを通して仕事ができるということは、山に近い大工の特権かもしれない。正に、地産地消の大工仕事だ。毎日、木と向き合って仕事をしていると、普段の生活では体験できない驚きがある。四六時中、木を見続けていると、木の幻覚を見るのだ。おやつにバームクーヘンを食べていた時、バームクーヘンの年輪の模様が、本物の木目に見えてしまい、「あー、こんなキレイな木目なら建具にいいなぁ」なんて幻覚が見えたことがあった。調子良く作業をしていたら、集中しすぎて鼻血が両鼻から吹き出たこともあった。日々、無意識に仕事に没頭できている。
そうやって熱中した作業でも、終わってから大失敗に気づく事もよくある。もちろんその仕事はやり直し。簡単なミスに気づかず、それが大きな失敗になってしまうのだ。成功と失敗を繰り返す、山あり谷ありの毎日。上手くゆけば思わず仕事中にスキップをしてしまうけれど、逆に失敗するとショックでその場にうずくまり立ち上がれないこともしばしば…。とはいえ、成功も失敗も、全部まとめて自分がダイレクトに現れるのが、ものづくりの面白いところ。自分の仕事で、少しでも多くの「幸せ」を作り出せたら、こんなに嬉しい事は無い。明日の仕事が楽しみで、今夜もなかなか眠れない。そう思える仕事と出会えて幸せだと思っている。
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by tuna_life
| 2009-05-08 21:24
| 大工修行
日本の屋根に竹ドームを作ろう!
みそ部という部活動をしている永子さん(部活とはいえ、学生ではなく社会人)の大豆畑に、鹿の見張り小屋兼休憩小屋を造った。
このみそ部とういうものが、かなり面白い活動をしている。
約4反の畑に大豆を育てて、冬はその大豆で味噌を仕込んでいる。その一連の作業を手伝うと、作業量や時間に応じて、みそ部通貨・「マメー」が支払われる。
現在約50人いる部員達(幽霊部員含む)は、楽しみながら作業を手伝って味噌を作っている。味噌作りを通して「疲れたOLの心を癒したい」と語る部長の永子さん。仲間に支えられて、みそ部特製の味噌ラーメンやみそカツサンドを作ってイベントをしたり、ユニークな活動を通して、楽しみながら伊那谷を元気にしている。
うまく説明できないけど、そんな楽しそうな空気に誘われて、竹ドームを作った。



近くの竹林の竹を分けてもらい、鉈で裂いて、組みこんでゆく。ここまで半日弱かかった。なにもない畑に、いきなり半球の物体が出来上がる様子はかなり楽しい。
ドームの中でお茶をのんでいたら、たったこれだけの囲いでも、なぜか落ち着く雰囲気。人間は弱いから、何かに囲われていたいのかもしれない。
これはまだ未完成、来週さらに竹を編み込んでゆく。そして古シーツかなにかを被せて完成の予定。夜にランプを灯せば、大きなランプシェードになりそう。
次回の作業日は7月5日(土)朝8時に飯島の道の駅の風車の下に集合。
弁当・お茶・おやつ・ナタ・のこぎり・山仕事道具(あれば)持参。
古シーツなどある方、持ってきてくれると嬉しいです。
午前中の作業になります。完成するであろう竹ドームで弁当くいましょー!
遠方の方は、島崎家に泊まってください。(竹ドームで寝てもいいかも)
このみそ部とういうものが、かなり面白い活動をしている。
約4反の畑に大豆を育てて、冬はその大豆で味噌を仕込んでいる。その一連の作業を手伝うと、作業量や時間に応じて、みそ部通貨・「マメー」が支払われる。
現在約50人いる部員達(幽霊部員含む)は、楽しみながら作業を手伝って味噌を作っている。味噌作りを通して「疲れたOLの心を癒したい」と語る部長の永子さん。仲間に支えられて、みそ部特製の味噌ラーメンやみそカツサンドを作ってイベントをしたり、ユニークな活動を通して、楽しみながら伊那谷を元気にしている。
うまく説明できないけど、そんな楽しそうな空気に誘われて、竹ドームを作った。



近くの竹林の竹を分けてもらい、鉈で裂いて、組みこんでゆく。ここまで半日弱かかった。なにもない畑に、いきなり半球の物体が出来上がる様子はかなり楽しい。
ドームの中でお茶をのんでいたら、たったこれだけの囲いでも、なぜか落ち着く雰囲気。人間は弱いから、何かに囲われていたいのかもしれない。
これはまだ未完成、来週さらに竹を編み込んでゆく。そして古シーツかなにかを被せて完成の予定。夜にランプを灯せば、大きなランプシェードになりそう。
次回の作業日は7月5日(土)朝8時に飯島の道の駅の風車の下に集合。
弁当・お茶・おやつ・ナタ・のこぎり・山仕事道具(あれば)持参。
古シーツなどある方、持ってきてくれると嬉しいです。
午前中の作業になります。完成するであろう竹ドームで弁当くいましょー!
遠方の方は、島崎家に泊まってください。(竹ドームで寝てもいいかも)
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by tuna_life
| 2008-07-02 01:36
| 大工修行
きちきちバンバン山賊隊 泥団子作り
先週の子供教室は、大雨だったので、Yさんが泥団子作りを教えてくれた。ただの泥団子じゃない。漆喰と顔料を表面にコーティングして磨いた、宝石のような泥団子を作った。


土・藁・砂・水を混ぜ、発酵させて寝かせた左官用の土をこねてだんごをつくり、それを乾燥させてから漆喰を塗り、さらに乾燥させて顔料を塗る下地をつくる。(この作業はけっこう日数がかかるので割愛した)
そこへ色とりどりの顔料を塗り付けて磨いて行く。

子供達は無言で熱中、というか大人の方がもっと熱中していた。

だれかさんの手。

だれかさんの団子。

完成が嬉しそう。

参加者は10名ちょっと。
それぞれの手の中に、輝く宝石を作り出していた。
団子もキレイだったけど、それを作る子供達の眼は、もっとキラキラ輝いていた。
■□■
次回は7月12日(土)10時〜15時
僕は欠席しますが、(晴れたら)ドームの基礎石を据えるそうです。
みなさん、おいでなんしょ。



土・藁・砂・水を混ぜ、発酵させて寝かせた左官用の土をこねてだんごをつくり、それを乾燥させてから漆喰を塗り、さらに乾燥させて顔料を塗る下地をつくる。(この作業はけっこう日数がかかるので割愛した)
そこへ色とりどりの顔料を塗り付けて磨いて行く。

子供達は無言で熱中、というか大人の方がもっと熱中していた。

だれかさんの手。

だれかさんの団子。

完成が嬉しそう。

参加者は10名ちょっと。
それぞれの手の中に、輝く宝石を作り出していた。
団子もキレイだったけど、それを作る子供達の眼は、もっとキラキラ輝いていた。
■□■
次回は7月12日(土)10時〜15時
僕は欠席しますが、(晴れたら)ドームの基礎石を据えるそうです。
みなさん、おいでなんしょ。
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by tuna_life
| 2008-07-02 01:04
| 大工修行
備忘録 桧のはぎ合わせの座卓
オーダーの座卓作成ドキュメント。

大まかな設計と木拾い、見積もりをして、作成に取りかかる。
5枚の桧をはぎ合わせる。

木裏を表に揃えて溝を彫り、栗のいもではぎ合わせる。

くさびでクランプ代わりにして一晩待つ。

ルーターで蟻の溝をほって、さねを通す。絶妙な幅でないと、ユルユルかキツキツのどちらかになってしまう。また雨が降ると木が膨張して入らなくなるので、雨が降る間に焦ってやったらキツキツになってしまった。

継ぎ目がぴったりと付いた天板にカンナをかける。ツルツルのピカピカになると気持ちが良い。3寸角の柱を仕上げカンナをするのとはわけがちがう。広い板を、耳が立たないように逆目が立たないように仕上げるのは難しい。とにかくまだまだ勉強中。縁あって頂いた天然石の砥石で研いだ刃がすごくよく切れてくれた。砥石で切れ味が全く変わる!

足は着脱式という要望を受け、集成材で長方形の足を作った。
合鍵で棒を組ませる事で、足の位置を出すメジャーとなる。

多少チークっぽい色が、部屋と良いバランスをとってくれた。

栗のいもが、良いアクセントになってくれた。
大工は木と喋る。一日中ぶつぶつ呟く。
大工さんには木と喋る為の専門用語がたくさんある。
その会話ができるかで、仕上がりに差が出る。
そこがプロとアマの違いなのかもしれない。
自分はまだまだ修行中だなあと、つくづく感じさせられた。
こんな自分の腕を「青田買い」してくださっているお施主さん、親方、そして回りの沢山の友人達。人の輪に生かされて、自分の腕を磨く事が出来ている。本当にありがたい。
仕事が楽しいと、靴下にでかい穴があいていても、洗濯ものが溜まっていても、食事がパンの耳になっても、そんなことどうでもよくなった。
「寝食を忘れて」没頭した座卓作りだった。
毎日、木と真剣に向き合う時間が、楽しくて仕方がない。

大まかな設計と木拾い、見積もりをして、作成に取りかかる。
5枚の桧をはぎ合わせる。

木裏を表に揃えて溝を彫り、栗のいもではぎ合わせる。

くさびでクランプ代わりにして一晩待つ。

ルーターで蟻の溝をほって、さねを通す。絶妙な幅でないと、ユルユルかキツキツのどちらかになってしまう。また雨が降ると木が膨張して入らなくなるので、雨が降る間に焦ってやったらキツキツになってしまった。

継ぎ目がぴったりと付いた天板にカンナをかける。ツルツルのピカピカになると気持ちが良い。3寸角の柱を仕上げカンナをするのとはわけがちがう。広い板を、耳が立たないように逆目が立たないように仕上げるのは難しい。とにかくまだまだ勉強中。縁あって頂いた天然石の砥石で研いだ刃がすごくよく切れてくれた。砥石で切れ味が全く変わる!

足は着脱式という要望を受け、集成材で長方形の足を作った。
合鍵で棒を組ませる事で、足の位置を出すメジャーとなる。

多少チークっぽい色が、部屋と良いバランスをとってくれた。

栗のいもが、良いアクセントになってくれた。
大工は木と喋る。一日中ぶつぶつ呟く。
大工さんには木と喋る為の専門用語がたくさんある。
その会話ができるかで、仕上がりに差が出る。
そこがプロとアマの違いなのかもしれない。
自分はまだまだ修行中だなあと、つくづく感じさせられた。
こんな自分の腕を「青田買い」してくださっているお施主さん、親方、そして回りの沢山の友人達。人の輪に生かされて、自分の腕を磨く事が出来ている。本当にありがたい。
仕事が楽しいと、靴下にでかい穴があいていても、洗濯ものが溜まっていても、食事がパンの耳になっても、そんなことどうでもよくなった。
「寝食を忘れて」没頭した座卓作りだった。
毎日、木と真剣に向き合う時間が、楽しくて仕方がない。
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by tuna_life
| 2008-07-02 00:34
| 大工修行
備忘録 パソコンデスク
長さ3メートル、幅60センチの、作り付けのパソコンデスクを作った。
自分の仕事を、自戒と記録の意味をこめて、ブログにのせようとしてるのだが、なかなかアップする時間がないけど、小出しで載せて行きます。
□■□
指定のペルポックの集成材4メートルを、正確に計って切る。

加工。
切断・はぎ合わせ・固定台作成・固定・ビス打ち・研磨・小さなミス・補修・塗装・再び研磨・ほかにも沢山…、そして意味も無く悩んだり‥。
自己ベストを更新するような作品をつくること、使ってもらう机の未来を想像しながら、心と体で作品を仕上げて行く。
ものづくりは、失敗も多いが、それ以上に面白い。
写真は、東京からきたキャメラマンのヒロキが撮影。
(差し入れとニンニクありがと。)

搬入。
大きいので、分解して窓から入れて、室内で組み立て。マックが似合う。
依頼主の方が、喜んでくれるだけで本当に嬉しい。
僕の仕事は終わりなようで終わりじゃない。
机にとってはこれが始まり。
生活の一部となり、出来るだけ長い時を刻んでくれたら幸せだと思う。

自分の仕事を、自戒と記録の意味をこめて、ブログにのせようとしてるのだが、なかなかアップする時間がないけど、小出しで載せて行きます。
□■□
指定のペルポックの集成材4メートルを、正確に計って切る。

加工。
切断・はぎ合わせ・固定台作成・固定・ビス打ち・研磨・小さなミス・補修・塗装・再び研磨・ほかにも沢山…、そして意味も無く悩んだり‥。
自己ベストを更新するような作品をつくること、使ってもらう机の未来を想像しながら、心と体で作品を仕上げて行く。
ものづくりは、失敗も多いが、それ以上に面白い。
写真は、東京からきたキャメラマンのヒロキが撮影。
(差し入れとニンニクありがと。)

搬入。
大きいので、分解して窓から入れて、室内で組み立て。マックが似合う。
依頼主の方が、喜んでくれるだけで本当に嬉しい。
僕の仕事は終わりなようで終わりじゃない。
机にとってはこれが始まり。
生活の一部となり、出来るだけ長い時を刻んでくれたら幸せだと思う。

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by tuna_life
| 2008-06-22 20:15
| 大工修行
はこべによせて
はこべ7月号によせて
石場立てという技術
友人のSさんが、松川町・増野に古民家を改装してカフェをオープンすることになった。ウッドデッキやカウンターの作成を、師匠のKさん(僕の回りには師匠が沢山いる)の下で、作り方を教えて頂いた。とても興味深い工法を教わったので、備忘録として記録したくなった。
その名も「石場建て」
石の上に建物を建てること。コンクリートが発明される以前、建物の基礎を据えるのに、大きな石を使っていた。今でも古民家や神社仏閣の基礎を見ると、石の上に建物がのっかっている。石の表面は丸く凸凹していて、束となる材木は、ただのっかっているのではなく、石の表面に合わせて削ってある。

さてここで問題。どうやって石の丸みを計って削るのでしょうか?

単純なことだけれど、教わって納得。石の凸凹をなぞるようにコンパスを沿わせて、束にそのまま書き込んでいた。学校では、円を書く時にしか教わらなかったけれど、色々な使い道がある。それをノミと鋸とチェーンソーで削る。さらに、水平器をあてて、束が水平垂直になるようにさらに削る。ぴったりと水平垂直になると、たまらなく嬉しい。
束の上に大引(梁のようなもの)をのせ、根太を打ち、デッキ材を打って完成。途中からは師匠のKさんが作業したが、基礎作りから仕事に関わると、完成の満足感は大きい。
セメントが発明される以前は、世界中で石を使う建築が行われていた。家の建て方は、いまよりもずっと穏やかで、自然と寄り添ったものだったのだろう。セメントが大量に使われる近代建築が始まると同時に、人間の暮らしはセメントを一つの引き金にして、ものすごい可能性をもった。超高層ビルを建て、超巨大ダムを作った。人間が自然を完全にコントロールできると思い込める時代になった。そうやって人間の暮らしは便利になった。
そんな中、石場建てという工法は、現代が忘れてしまった「大切な何か」を感じさせてくれた。コンクリート建築は自然を支配して精密なモノを作り出す。それに対して、石場建ては自然のあるがままに寄り添ってモノを作り出す。人と人間の関係がまるで違う。先人達の知恵に改めて感動した。
出来映えについてはノーコメント。カフェに行ったら、デッキの足下を見てみて下さい。場所は、増野ワイナリーのちょっと下。八月オープンだそうです。

石場立てという技術
友人のSさんが、松川町・増野に古民家を改装してカフェをオープンすることになった。ウッドデッキやカウンターの作成を、師匠のKさん(僕の回りには師匠が沢山いる)の下で、作り方を教えて頂いた。とても興味深い工法を教わったので、備忘録として記録したくなった。
その名も「石場建て」
石の上に建物を建てること。コンクリートが発明される以前、建物の基礎を据えるのに、大きな石を使っていた。今でも古民家や神社仏閣の基礎を見ると、石の上に建物がのっかっている。石の表面は丸く凸凹していて、束となる材木は、ただのっかっているのではなく、石の表面に合わせて削ってある。

さてここで問題。どうやって石の丸みを計って削るのでしょうか?

単純なことだけれど、教わって納得。石の凸凹をなぞるようにコンパスを沿わせて、束にそのまま書き込んでいた。学校では、円を書く時にしか教わらなかったけれど、色々な使い道がある。それをノミと鋸とチェーンソーで削る。さらに、水平器をあてて、束が水平垂直になるようにさらに削る。ぴったりと水平垂直になると、たまらなく嬉しい。
束の上に大引(梁のようなもの)をのせ、根太を打ち、デッキ材を打って完成。途中からは師匠のKさんが作業したが、基礎作りから仕事に関わると、完成の満足感は大きい。
セメントが発明される以前は、世界中で石を使う建築が行われていた。家の建て方は、いまよりもずっと穏やかで、自然と寄り添ったものだったのだろう。セメントが大量に使われる近代建築が始まると同時に、人間の暮らしはセメントを一つの引き金にして、ものすごい可能性をもった。超高層ビルを建て、超巨大ダムを作った。人間が自然を完全にコントロールできると思い込める時代になった。そうやって人間の暮らしは便利になった。
そんな中、石場建てという工法は、現代が忘れてしまった「大切な何か」を感じさせてくれた。コンクリート建築は自然を支配して精密なモノを作り出す。それに対して、石場建ては自然のあるがままに寄り添ってモノを作り出す。人と人間の関係がまるで違う。先人達の知恵に改めて感動した。
出来映えについてはノーコメント。カフェに行ったら、デッキの足下を見てみて下さい。場所は、増野ワイナリーのちょっと下。八月オープンだそうです。

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by tuna_life
| 2008-06-22 19:31
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お知らせ!
4月に中川村に引っ越します。渡場の信号から、走って5秒の家です!
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